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保育士の転職時期はいつがベスト?辞めるタイミングや転職サイトの活用法、志望動機の書き方を解説
保育士が転職を考えるのは、どんなときでしょうか?
今の職場で悩みを抱えているとき、キャリアアップをめざしたいときなど、様々なケースがあるかと思います。
転職によって今より自分に合う職場が見つかれば、保育士としてイキイキと働き続けることができますよね。
「でも、転職ってなにからはじめればいいの?」という方のために、今回は保育士の転職とその対策についてまとめました。
転職サイトの活用法や、効果的な履歴書・志望動機の書き方など、転職を考える保育士に役立つ情報をご紹介しています。
様々な事情で現在転職を考えている保育士さんはもちろん、いつかは転職したいかも…と気になっている保育士さんも、ぜひ参考にしてくださいね。
ほい子
出産によるブランクから復職した保育士。園児と話すときのクセで、友達の子どもにも「ほい子先生はね~」と話しかけてしまう。
ほいくろにゃん
ほいく畑に住みついた、黒ネコずきんのいきもの。保育業界に詳しく、ほい子のよき相談役。女子力アップを狙うときに、語尾に「にゃん」をつけることも。
後悔しない転職のために、まず考えておきたいこと
それ以外にも給料や仕事量、人間関係などが転職理由になっている保育士もいらっしゃるでしょう。
しかし、転職には収入が減る、待遇が変わる、雇用形態が変わる…などのリスクが伴います。
それだけに一時の感情や勢いで「辞めてやる!」と転職するのはおすすめできません。
後悔しない転職を実現させるために、まず考えたいことをご紹介します。
今の職場で不満を改善できないか?
転職理由で多いのは、「給料」「仕事量」「人間関係」などへの不満です。転職理由ランキングなどで、これらを見た方も多いのではないでしょうか?
ではそれぞれ、改善案を考えてみましょう。
給料
キャリアアップして役職手当を受けることで、給料アップにつながります。たとえば2017年にスタートした「保育士等キャリアアップ研修」を受け、新設された役職に就くことができれば、最大で月4万円の給料アップが可能に!
研修を受けるには条件などもありますので、詳しくは勤務している保育園・保育施設に確認しましょう。
仕事量
事務処理など、どうしてもやらなければならない業務は効率化を意識してみましょう。たとえば書類のテンプレートを作って使いまわしたり、スケジュール管理にタブレットを導入してどこにいてもチェックできるようにしたり、様々な工夫が考えられます。
できれば周囲も巻き込んで、みんなで効率的に働けるよう考えてみてはどうでしょうか。
人間関係
人間関係は相性もあるので根本的な解決は難しいかもしれませんが、それでも改善のためにできることはあります。同僚や先輩、後輩との間の悩みなら、仕事に支障が出ない程度に距離を取るのがおすすめです。
また上司に関する悩みなら、まず部下として上司の話に耳を傾ける努力を。
その上で納得できない点があれば、「今後、意識してみます」など当たり障りのない表現で聞き流すことも必要です。
保護者の場合は、信頼関係を作る努力をしてみましょう。
できる限り保護者の想いに寄り添うことが、信頼関係を築く土台になります。
他職種への転職はリスクを考え、慎重に検討を
上記のような改善策を試しても、今の職場で不満が改善できない場合は、転職に踏み切りましょう。その際に、事務や接客など他職種への転職を考える保育士もいらっしゃるかもしれませんね。
他職種へ転職し中途採用になった場合、その仕事に就くのが未経験であれば一から学ぶ必要があり、給料や待遇などが今より低くなるリスクも考えられるため、慎重に検討しましょう。
また、保育士資格を活かした転職先としては、下記のようなものがあります。
- 保育士資格を活かせる仕事
-
学童保育所
日中、保護者が家庭にいない小学生に対し、遊びや生活の場を与えるための施設です。
保育士資格がなくても働くことはできますが、資格保有者は歓迎されると言っていいでしょう。
-
ベビーシッター
保護者が留守にする間、利用者宅で乳幼児を預かる仕事です。
拘束時間が短い場合が多く、また事務的な仕事も少ないので、子どもたちとしっかり向き合ってあげたい人には適しているでしょう。
このように、保育士資格を活かして働ける場所は保育園や保育施設以外にもあります。
また、保育園でも職場によって雰囲気や仕事内容には違いがあるため、転職して状況が改善する場合もあります。
保育士が不足している現在、保育園は比較的に転職しやすいので、まずは保育園への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
次からは、保育園へ転職する場合の、転職時期として最適なタイミングや辞め時についてご紹介します。
保育士の転職に最適なタイミングは?
ここでは、保育士の転職時期で最適なタイミングについてご紹介します。
保育士の求人は年度末と秋に増加
まず、下のグラフをご覧ください。
保育士の求人数は1月をピークに3月まで増えていきますが、これは年度が切り替わる4月から新しい人材を採用したいと考える保育園が多いためです。
また夏のボーナスを受け取ってから辞める保育士の補充で、求人が増える7月~9月もねらい目です。
このことから、年度末と夏のボーナス後は求人が多く、保育士にとってよい転職時期と言えます。
保育士が退職しやすい時期
求人が多い時期と一緒に知っておきたいのが、保育士が辞めやすい時期です。せっかく内定をもらっても、年度途中など園児や保護者への影響が大きい時期と重なってしまったり、勤務中の職場が辞めさせてくれなかったりしたら困りますよね。
そんなことにならないよう、退職しやすい「辞め時」について確認しておきましょう。
- 辞めやすい時期1 年度末 転職でのトラブルがもっとも少ないと思われるのは、園児たちを送り出した後の年度末です。
保育士が年度途中で変わってしまうと、園児や保護者だけでなく、残った保育士仲間にも迷惑がかかります。
そのような心配のない年度末は、円満退職しやすい時期とも言えるでしょう。
- 辞めやすい時期2 大きな行事が終わった後 運動会やクリスマス会、卒園式など、忙しい時期を乗り切ってから、保育園に退職の意思を伝える方が無難です。
ただし仕事のストレスなどで心身に悪い影響が出ている場合、無理をしてまで働くのは禁物です。
そんなときはまず医療機関を受診した上で、無理のない転職計画をたてましょう。
保育士の転職成功のカギは情報収集にあり!
転職活動の第一歩は、求人情報をチェックすること。
ここは非常に大切なポイントなので、しっかりと押さえておきたいところです。
では、転職活動の流れと求人情報の上手な集め方についてご説明します。
転職活動はまず求人チェックから!
転職活動は求人チェックからはじまると言えます。下の図をご覧ください。
- 転職エージェントによっては、応募書類の提出が必要でない場合もあります。
転職活動をスムーズに進めるためにも、最初の求人情報チェックをしっかりやっていきたいですよね。
続いては、求人情報をチェックするために効果的な3つの方法についてお伝えします。
転職サイトを活用する
求人情報を調べる手段としてすっかり定着した転職サイト。最近では、保育士の求人情報のみを掲載している転職サイトもたくさんあります。
インターネットに接続すればすぐに転職活動をはじめられる、求人数が豊富、無料で利用できるなどのメリットがあります。
逆にデメリットは検索や応募、そして担当者への連絡などを全て自分でやらなければいけない、求人数が多すぎて希望の求人を見つけるのに時間がかかる、などがあげられます。
転職サイトの利用は自分からアクションを起こすことに抵抗のない保育士、自分のペースで転職活動を進めたい保育士に向いていると言えるでしょう。
転職フェア・転職セミナーに行く
転職フェアまたは転職セミナーとは、主に人材ビジネス会社や自治体が開催する、保育士と採用活動をしている保育園を結びつけるイベントです。参加している企業ブースで直接、担当者の話を聞けることが大きな特徴です。
無料で利用できるフェアが大多数で、園の担当者と直接話せるメリットはありますが、会場まで出かける時間や手間がかかるなどのデメリットも。
多くのブースがあるので、効率的に回るためにあらかじめどんな園が出展しているかを確認しておくとよいでしょう。
また、いくつか質問を用意しておくのも、転職フェア・転職セミナーを有意義に活用するポイントです。
ハローワークを利用する
国が運営する職業紹介や雇用対策を行う機関で、雇用保険などの手続きにも対応します。希望を伝えた後、職員から希望に沿った企業を紹介されます。
利用は無料で求人数も豊富なことが特徴ですが、ハローワークに求人を出すための審査はあまり厳しくないと言われており、求人を出している企業の給与や待遇などのレベルに差があることが多いようです。
また自分から積極的に動いていかなければ、転職活動がなかなか進まないというデメリットもあります。
はっきりした目的意識をもって、転職活動に挑める人におすすめです。
転職方法っていろいろあるのね。でも1人だと、悩んだときや転職先が絞り切れないとき、心細くなりそう…。
転職のアドバイスが欲しい人や、希望の保育園を探してほしい人は、「転職エージェント」が向いてるんじゃないかしら。
転職エージェント?それなに?
専任のコーディネーターがついて、希望の保育園を探して教えてくれたり、いろんな相談にのってくれたりするのよ。
それがいい!それにする!
あせらないで、ちゃんとメリットとデメリットを知ってから決めましょう。これから説明するから、しっかりチェックしてね。
保育士専門の転職エージェントを利用するメリット・デメリット
保育士専門の転職エージェントとは、保育業界に詳しい転職のプロが、希望の職場を探してくれ、働きはじめるまでサポートをしてくれるサービスです。
転職サイトや転職フェアのように、自分で職場を探す時間や手間が省けるため、仕事をしながら転職をする保育士にとっては頼もしい存在です。
ここでは、保育士専門の転職エージェントを利用するメリット、デメリットをまとめました。
メリットその1 専任のコーディネーターが手厚くサポート
保育士専門の転職エージェントでは、1人ひとりに専任のコーディネーターがつきます。保育の求人に特化しているため、コーディネーターは、保育業界や保育士の求人に関する詳しい情報を持っています。
それらの情報を活かし、転職したい人の希望に沿った求人を探してくれると同時に、あなたの経験や知識、スキルなどを確認した上で、求人情報を見るだけではわかりにくい現場の雰囲気や環境などもしっかり教えてくれますよ。
求人の紹介はもちろん、気になる求人への応募手続きや職場見学の調整、勤務条件の交渉や入社後のサポートまで、一貫したサービスが受けられます。
メリットその2 無料で利用できる
転職エージェントは保育園や保育施設からの求人掲載料で運営されていますので、利用者が支払うお金はゼロ。無料でサービスを利用できます。
メリットその3 非公開を含め豊富な求人がある
転職エージェントには非公開求人を含め、豊富な求人リストがあります。非公開求人とは、求人を出している企業とそれを掲載する転職エージェントしか知らない、特別な求人情報のこと。
この非公開求人に応募可能なことが、転職エージェントを利用するメリットの1つです。
非公開求人の大きな特徴は、大企業・人気企業が出しているケースが多いことなの。
大企業や人気企業が公開で求人を出すと、応募者が殺到して対応が大変になる恐れがあるから、非公開求人として募集することが多いのよ。
非公開求人は求められるスキルや職務レベルが高くなりがちだけど、転職エージェントがあなたの経験や魅力を代わりに伝えてくれるから、はじめから「無理かも…」と諦めずにチャレンジしてみては?
デメリットも知っておこう
転職エージェントは、求職者にマッチする保育園や保育施設を紹介するために、丁寧なヒアリングを行う必要があります。そのため転職エージェントの会社を訪問することになりますが、その手間を利用のデメリットと感じる保育士がいるかもしれません。
逆に、自分に合う転職先をしっかり見極めたい、エージェントの専門的な意見を参考にしたい、サイトの求人情報だけではわかりにくい転職先の雰囲気などを知りたい、などの希望をもつ保育士にとっては、メリットが多いと言えるでしょう。
また、最近では会社を訪問する時間や手間を省くために、電話で面談を行える転職エージェントも増えています。
「転職エージェントが気になるけど、会社まで訪問する時間はない」という方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
このように、保育士専門の転職エージェントには、様々なメリットがあることがわかります。
転職エージェントをうまく活用して転職を成功させるには、保育業界に詳しく、サポート体制の手厚いエージェントを選ぶことが大切です。
その点、厚生労働大臣認可の「ほいく畑」は、保育士専門の転職エージェントとして、長年の実績を誇ります。
給料や勤務時間、残業の有無、職場の雰囲気など、自分では細かく確認しづらい内容も、専任のコーディネーターがあなたに代わって情報収集。
非公開求人を含むすべての求人の中から、あなたの希望に沿った職場をご紹介し、就業後まで責任をもってフォローします。
今よりよい職場を見つけたい方も、まずは話だけ聞いてみたいという方も、身近な相談窓口としてお気軽にご活用ください。
希望の求人が決まったらいよいよ応募ね。
でもその前に高いハードルが…。
あら、何をゲッソリしてるの?
志望動機や自己PRを考えるのがホントに大変なのよ~。
じゃあ、志望動機や自己PR作成のコツを紹介するわね!
よろしくお願いしまーす!
保育園・保育施設に好印象を与える書類づくり
しかし志望動機と自己PRは、希望する職場に熱意や能力をアピールする最大のツール!
ここからは、志望動機と自己PRを上手に作成するコツをご紹介します。
志望動機と自己PRをしっかり練り上げて、効果的に転職活動を進めましょう!
志望動機と自己PRの違い
作成をする前に、まず志望動機と自己PRの違いを確認しましょう。
志望動機
応募先の保育園や保育施設を選んだ理由、入った後に実現したいことなどを、自分目線で表現する
自己PR
自分の強みや過去の成果など、自分の人材としての魅力を採用先目線で表現する
この違いを認識した上で、それぞれを作成していきましょう。
志望動機を書くコツ
採用担当者が思わず引き込まれる志望動機を書くために、押さえておきたいポイントをまとめました。
- 「この保育園だから入りたい」と相手に伝わる内容にする
どの保育園でも通じるような、ありがちな志望動機になっていませんか?
採用担当者は、「この保育園だから入りたい」という強い思いが伝わる志望動機を求めています。
転職したい保育園の教育方針や事業内容、特徴などをしっかり把握し、志望動機を考えることが必要です。
- 入った後に実現したいこと、やってみたいことを表現する
保育園は新しく仲間に加わってくれる人材に、大きな期待を寄せています。
「入りたい」という強い動機に、相手の視点に立って「入った後にどんな点で貢献できるか」を合わせて伝えると効果的です。
では、上の2点を意識して考えた志望動機例をご紹介しましょう。
【志望動機の例文】
「貴園の子どもの自主性を育む教育方針とカリキュラムに非常に魅力を感じ、応募いたしました。
私は前職で様々なイベントの企画・運営を担当していましたので、貴園でその経験を活かして貢献したいと考えております」
自己PRを書くコツ
自分が採用先にとってどれくらい魅力的な人材かをアピールする自己PR。自分の長所を売り込むのはちょっと苦手、という保育士もスムーズに自己PRできるよう、意識すべき点をまとめました。
- 相手が求める人物像に合わせ、自分の強みをアピールする
せっかく自分の長所をアピールできても、希望する職場がそれに合う人物を求めていなければミスマッチで終わってしまいます。
まず募集を行っている保育園が求める人物像を確認し、それに自分の強みを関連付けて自己PRしましょう。
- 経験年数に合わせた自己PRを意識する
同じ保育士でも新人とベテランではアピールすべき点が違ってきます。
経験が浅いならやる気や体力、人柄のわかるエピソードなどが、保育園にとって魅力的な要素でしょう。
ベテラン保育士なら部下のマネジメント経験が望ましいですが、もし経験がない場合は後輩の指導、イベントなどのリーダー経験の成果を伝えるとよいです。
では、上の2点を意識して考えた自己PRをご紹介しましょう。
【自己PRの例文】
・経験が浅い保育士の場合
「学生時代に体育会系の部活に所属していたので、困難に立ち向かう体力と精神力には自信があります。
また前職では素直に勉強する姿勢が評価されていましたので、貴園でも様々なことを吸収し、お役に立ちたいと考えています」
・ベテラン保育士の場合
「前職では後輩保育士10名のマネジメントを担当しました。
後輩が声をかけやすいリーダーでいることを心がけ、自ら積極的に声をかけて全員が発言しやすい雰囲気づくりを心掛けてきました。
その結果チームの雰囲気がよくなり、モチベーションアップや業務の効率化を実現できました」
ご紹介した点を意識して志望動機・自己PRを作成し、レベルの高い書類作成をめざしましょう。
実際に転職を体験した保育士のリアルな体験談をご紹介します。これから転職を考えている保育士さんは、ぜひ参考にしてください。
-
Aさん(26歳・保育士4年目・正社員)
転職エージェントのおかげで、在職中でもスムーズに転職できました!
- 転職理由
- 仕事量がとても多く、残業をしても終わらず、残業後も自宅に持ち帰りで仕事をすることが当たり前になっていました。30代が近づいてきて体力的にも精神的にも追いつめられ、迷った末に転職を決めました。
- 在職しながら転職活動をするコツ
- ハローワークと転職エージェントを利用しましたが、最終的に転職エージェントのコーディネーターに紹介された保育園に決めました。在職しながら転職活動をしたのですが、コーディネーターが紹介してくれた保育園との間で、面接日などを調整してくれたこと、また先方に直接聞きにくい給料や待遇など、コーディネーターが間に立って聞いてくれたことで、とてもスムーズに進みました。
- 転職活動で悩んだこと
- 効果的な志望動機や履歴書を考え作ることが難しかったです。インターネットで調べたり、転職者向けの本を読んだりして何度も書き直しました。特に志望動機を重視する保育園が多いと聞いたので、希望する園ごとに新しく作りました。面倒に感じますが、その方が面接官の反応はよかったです。
- 転職して良かったこと
- 残業がかなり減りました!まだゼロではありませんが、3~4月の忙しい時期だけなので、以前に比べるとずっと楽です。仕事へのモチベーションも上がり、今は子どもたちがかわいくて仕方ありません。
まさに、保育士の転職の成功例ね!
転職する際には、Aさんのように「残業時間が少ない職場」など、譲れない条件を決めておくことも大切よ。
なるほど~。
気持ちよく転職するためには、今の職場をスムーズに退職することも必要ね。保育業界は狭いから、前の園でもめたりすると、転職先にも噂が伝わる場合もあるし…。
ひゃーこわい!そんなことにならないよう、円満退職の方法もぜひ教えて!
任せて!
職場を円満に退職するには
新しい職場での採用が決まったら、スムーズに退職するための準備をはじめましょう。面倒かもしれませんが、現在の職場を円満に退職するため、そして何より園児や保護者への負担をできるだけ少なくするための重要なステップです。
理想の退職をめざしてもうひと踏ん張り、頑張りましょう!
退職意思の伝え方
退職日は園児や保護者への影響を考えて、遅くても退職希望時期の3か月前までに伝えるようにしてください。まず直属の上司に退職の意思を伝えましょう。
上司が忙しそうなときは声をかけづらいものですが、なるべく他の保育士や子どもたちの目がないタイミングで「今後についての大切なお話です」と伝え、時間を取ってもらいましょう。
忙しそうだからといって、直属の上司を飛び越えてさらに目上の人に伝えるのは、社会人としてのマナー違反ですから注意してください。
引き止められたときの対策
保育業界は慢性的に人手不足ですから、退職の引き止めにあうことは十分に考えられます。引き止めで多いのは「不満を解消するから」という「待遇改善」と、「辞めるのはわかったから、もう少しだけ待って」という「退職日引き延ばし」です。
それぞれの対策をご紹介します。
- 待遇改善 「あなたのために待遇を改善するから」と言われると退職の気持ちが揺らぐかもしれませんが、提示された条件が守られなかったというケースも少なくありません。
- 退職日引き延ばし 明確に日にちを指定せず、「次の人が決まるまで」などあいまいな言い方で退職を引き延ばされると、新しい職場での勤務にも影響しかねません。
自分がなぜ転職を決意したのか、その理由を改めて思い出し、決意は変わらないことを上司に伝えましょう。
「後任が決まるまで」という引き止めを防ぐには、余裕のある日程で退職意思を伝えることが大切です。
それでも引き止めに合ったときは、「退職日までにきちんと引き継ぎできるよう、精いっぱい努力します」と誠意を見せつつ、やんわりと断りましょう。
次に、今の職場で退職日までなるべく気まずくならないように過ごすポイントを考えてみました。
退職日まで気まずくなく過ごすには
退職が受理されてから最後の出勤日までは、退職することが他の保育士に知られるなど、気まずい場面があるかもしれません。退職日までの穏やかな過ごし方について、過去に転職をした保育士の意見を聞いてみました。
- 「引継ぎをしっかりやって、園児や保護者、他の保育士に迷惑をかけない」を目標に、業務に集中した。
- 冷たい態度をとる人もいたが、変な辞め方はしていないので堂々としていた。
- 気まずさを感じるたびに「残り〇日!」と自分に言い聞かせて乗り切った。
- 全員に一言ずつお礼を言って回ると、反応が穏やかになった。
自分がやるべき仕事をやり遂げた上で、最終日は上司や同僚にきちんと挨拶すれば、すっきりした気持ちで新しい職場に向かえるはずです。
退職日までの辛さがずっと続くわけではありませんから、気を楽にして日々を過ごしましょう。
退職時に必要な書類一覧
退職時に必要な書類は2種類あります。1つは「保育園に返却する書類」で、もう1つは「保育園から返却してもらう書類」です。
保育園に返却する書類
- 健康保険被保険者証
- 制服、ネームプレート、事務用品など保育園から支給された物
- ロッカーのカギ、小物などの備品
- 業務マニュアルや個人情報がわかる書類など
保育園から返却・発行してもらう書類
- 雇用保険被保険者証
- 健康保険資格喪失証明書/離職票(転職先が決まっていない場合)
- 年金手帳(会社が保管している場合)
- 源泉徴収票(年末調整に必要になるため、12月頃に配布されるのが一般的です)
- 在職証明書(転職先の保育園が、履歴書に書いてある内容を確認するために必要です)
退職日に手渡しされる書類と、退職後に自宅に郵送される書類がありますので、もらい忘れには注意が必要です。
- 転職を成功させるカギは情報収集力!
- 保育士専門の転職エージェントを上手に活用しよう
- 志望動機や自己PRはポイントをつかめば簡単!
保育士の就職・転職をサポートする「ほいく畑」が、保育のお仕事や業界に関する情報をお届けする、お役立ちコラムです。
ほいく畑では、あなた専任のコーディネーターが、今回お届けした情報など専門的な立場からお仕事探しのサポートを行います。
厚生労働大臣認可の就職支援センターなので、利用は無料です。
「お仕事に関する不安や、悩みを聞いてほしい」という相談だけでもOKですので、まずは気軽にご連絡ください!
保育士の転職について、しっかり理解できたわ。
これで、いつ転職することになっても大丈夫よ!
もし引っ越すなら、ドーナツの美味しいところがいいなあ♡
いっそアメリカとかもいいわ~。
あっ、パパからメール。転勤、なくなったって!
あ~、美味しいドーナツの夢が…。
まあまあ、元気出して!これから一緒に買いに行こっ。おごっちゃう!
本コラムは、「ほいく畑」を運営する株式会社ニッソーネットが、専門家の監修のもと執筆しています。
■監修者
川村 直弘
( かわむら なおひろ )
みんな、保育士の転職について、コツや重要なポイントはわかったかしら?
もっと詳しく知りたいという人のために、保育士で転職したい人に向けた豆知識をお届けするわ。ぜひ参考にしてみてね!
保育士を取り巻く環境
保育士の転職について考えるときに、参考になるのが現在、保育士を取り巻く環境について知ることです。ここでは有効求人倍率や平均賃金、離職率などに関するデータをご紹介します。
- 保育士と全職種の有効求人倍率の比較
- グラフは「保育士の有効求人倍率の推移(全国)/厚生労働省」を参考に当社が作成
グラフを見ると、数年にわたり継続して上昇を続けていることがわかります。
厚生労働省は今後も高い水準となることを予測しており、保育士はまだまだ需要が高い職種と言えるでしょう。
- 保育士の平均賃金
厚生労働省によると、保育士の平均年収は約342万円となっています。
責任ある仕事に対して給与が安すぎるという声が多い保育士ですが、厚生労働省の統計でも、全職種の平均年収より約145万円も少ないという結果になりました。
- グラフは「平成29年賃金構造基本統計調査/厚生労働省」を参考に当社が作成
- 端数は切り捨て
- 年収は、「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与・その他特別給与額」を足した金額
この格差を解消しない限り、給与面の問題で転職を考える保育士や、別の職種を希望して離職する保育士は減らないのではないでしょうか。
▼保育士の給料についてもっと知りたい方はこちら
- 公立と私立の離職率の違い
項目 | 離職率 |
---|---|
全体 | 10.3% |
うち公立 | 7.1% |
うち私立 | 12% |
ご覧の通り、公立に比べて私立の方が約1.7倍、離職率が高いことがおわかりいただけるでしょう。
これは、公立の保育園・保育施設の保育士は公務員になるので、賃金や待遇が安定しているためと思われます。
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