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保育士も英語力で勝負!英語を活かせる職場や英語検定、保育園の英語教育事情を解説
保育士も英語を活かして働けることをご存知ですか?
英語教育を行う保育園は年々増えており、英語ができる保育士は歓迎されます。
英語が好きな方なら、保育の仕事に英語が活かせるのは嬉しいですよね。
とは言え、現役の保育士さんからは、
「英語は得意だけど、今の職場では使う機会がない」
「仕事に活かすために、英語力はどれくらい必要?」
などの声も。
そこで今回は、保育士が英語を活かせる職場や、必要な英語力、働くメリットなどを詳しくご紹介します。
注目の資格「幼保英検」や、保育園の英語教育事情についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ほい子
出産によるブランクから復職した保育士。園児の方が英語の発音がよいことにショックを隠せない。
ほいくろにゃん
ほいく畑に住みついた、黒ネコずきんのいきもの。保育業界に詳しく、ほい子のよき相談役。ネコ語が得意なニャイリンガル。
保育園で英語教育が人気!求められる「英語ができる保育士」
なぜなら、保育園が英語教育に力を入れるケースが増えているからです。
2012年の調査では、私立保育園の約3割が保育に英語教育を取り入れており、現在も増加傾向であると予想されます。
英語教育を行う保育園が増えている理由としては、保護者の幼児英語教育へのニーズの高まりが挙げられます。
ここで、未就学児の母親を対象にしたアンケート結果をご覧ください。
- 子どもに習わせたい習い事ランキング【未就学児】
1 水泳 | |
2 英語・英会話 | |
3 書道 | |
4 ピアノ | |
5 そろばん |
「英語・英会話」は、「今後習わせたい習い事」で第2位、小学生の母親のアンケート結果と合わせると第1位となり、英語教育への関心の高さが伺えます。
「英語ができると将来に役立つ」
「母国語のように英語を学ばせたい」
と、吸収の早い幼児期からの英語教育を望むのでしょう。
小学校で英語教育が必修化されたことも、英語教育の早期化に拍車をかけているようです。
保育園で英語を扱うからには、保育士も英語ができる方が望ましいですし、急増している外国人の園児や保護者の対応に英語が必要な場合もあります。
これらのことから、英語ができる保育士は、重宝され、求められる存在と言えるでしょう。
"nursery teacher"または"preschool teacher"と訳されることが多いわ。
読み方は、前者は「ナーサリーティーチャー」、後者は「プリスクールティーチャー」。
どちらも「未就学児の先生」という意味よ。
英語圏の保育事情は日本とは異なるので、国家資格である「保育士」にぴったりの訳は難しいけど、"nursery"は「保育園・託児所」を指すことから、"I work at a nursery."と言えば、保育士だと通じるわ。
保育士が英語を活かして働ける職場を紹介
ここでは、保育士が英語を活かして働ける代表的な施設として、プリスクールとインターナショナルスクールをご紹介します。
プリスクール・インターナショナルスクールの特徴
プリスクールとインターナショナルスクールは、わが子をバイリンガルに育てたいと考える層に人気の保育施設で、「プリ」「インター」と略して呼ばれることもあります。それぞれの施設の概要をまとめましたのでご覧ください。
プリスクール
対象年齢 0歳~小学校入学前までプリスクールは、主に日本人の未就学児を対象にした施設。
英語の習得を目的としたカリキュラムを中心に運営されており、近年の幼児英語教育の人気の高さから、施設数を大きく伸ばしています。
英語保育園、バイリンガル保育園・幼稚園とも呼ばれ、多くが認可外保育施設です。
保育は、英語のみや日本語も使うところもあり、施設により様々です。
インターナショナルスクール(幼稚部)
対象年齢 1歳~小学校入学前まで(施設により異なる)インターナショナルスクールは、主に日本に住む外国人を対象にした保育施設ですが、帰国子女などの日本人枠もあります。
本来は外国籍の子どもたちのための保育施設ですので、日本の教育・保育要項とは異なる独自のカリキュラムで運営されていますが、日本人の子どもが英語の習得のために入学するケースが増えています。
多くが専門学校的な扱いとなります。
保育は英語で行われます。
プリスクールで働く場合、保育の内容や雰囲気も日本的で馴染みやすい施設が多く、ネイティブの講師との交流や子どもたちが英語を吸収するさまに、やりがいや楽しさを見いだせるでしょう。
インターナショナルスクールで働く場合、日本的な感覚が通用しないこともありますが、様々な国籍の講師や子どもとの交流は大きな刺激になりますし、日本人の園児や保護者からは頼られる存在になるでしょう。
どちらの施設も日常的に英語を使うので、保育の仕事をしながら、グローバルな視点を養えますし、自身の英語力の向上も目指せます。
「英語も子どもも好き!」という方には、うってつけの職場でしょう。
英語のみの保育の仕事内容
プリスクールやインターナショナルスクールで働く場合、保育士は通常の保育業務の他、ネイティブの講師のレッスンのサポートや、保護者とのやり取り、通訳などを任されることが多いでしょう。英語力によっては、レッスンを主導する立場になれることも。
では、英語中心の保育の様子を知るために、プリスクールで働く保育士の1日の仕事の流れを追ってみましょう。
- タイムスケジュール(3~5歳児クラス/普通番)
8:30 | 出勤 登園する園児のお迎え 全員で朝のご挨拶 |
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9:30 | レッスン ネイティブの講師の英語レッスンのサポート |
---|
11:00 | 自由活動 英語での工作やゲームの指導、園庭遊びなど |
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12:00 | ランチ 昼食の配膳、うがいや手洗い、歯磨きの指導など |
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13:00 | お昼寝 園児の寝かし付け後、連絡帳の記入や展示物の準備、制作など |
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14:00 | レッスン・自由活動 ネイティブの講師のサポートや英語の絵本の読み聞かせなど |
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15:00 | おやつ おやつの用意や片付け |
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16:00 | 降園準備 全員で帰りの挨拶 保護者とのやりとり |
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17:00 | 退勤 保育日誌を記入し退勤 |
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上記は一例ですが、大体の流れはつかめたでしょうか。
勤務時間は、遅番・普通番・早番などのシフト制の8時間勤務が多いようです。
プリスクールには、就業時間が15時までの施設もありますので、その場合は短時間での勤務が可能です。
英語中心のカリキュラムとは言え、保育内容は一般的な保育園とそれほど変わらないことが多く、英語力とともに、これまで培ってきた保育士としてのスキルも存分に活かせます。
上記で説明したプリスクールやインターナショナルスクールの他、幼児向けの英会話教室などでも、英語ができる保育士は求められています。
英語教育を行う施設の名称に明確な定めはなく、インターナショナルスクールの名称で、実際はプリスクールや幼児向けの英語教室の場合もありますので、職場を探す際は、名称ではなく保育内容やカリキュラムの違いに注目しましょう。
「プリスクールやインターナショナルスクールで働きたいけど、敷居が高そう…」と不安な方は、転職エージェントを活用する方法もあります。
保育士専門の就職支援センター「ほいく畑」は、英語を活かして働きたい方にピッタリの職場をご提案いたします。
相談は無料ですので、「まずは話だけ聞いてみたい!」という方もお気軽にお問い合わせください。
「英語ができる保育士」として働く5つのメリット
- 外国人の園児・保護者の対応に役立つ
- ネイティブの講師のサポートができる
- 職場の選択肢が増える
- 英語力の向上を目指せる
- 多様な文化・価値観にふれることができる
このように、英語は実務に役立つだけでなく、自分自身の能力や経験値の引き上げにもつながります。
「学生時代、英語が得意だった」
「英語が好きで、留学経験もある」
「せっかく学んだ英語を無駄にしたくない」
そんな方は、ぜひ英語教育を行う保育園や施設で働いてはいかがでしょう。
日本にいながらにして、日常的に英語にふれ、子どもたちに英語の魅力を伝える…保育士が英語を活かして働く、何よりのメリットではないでしょうか。
英語ができると、素敵なメリットがたくさんあるのね。
今後必要になりそうだし、私も英語を勉強しなおそうかなあ。
素敵な心意気!ほい太と一緒にレッツトライね!
うふふ…でも、英語を活かして働くとなると、英語力はどのくらい必要かしら。
それをこれから説明するわね。
保育士の英語力はどのくらい必要?
そこで、必要な英語力を保育施設ごとにお伝えしましょう。
英語教育を行う保育園の場合
英語力 不問英語教育はネイティブの講師が担当することが多く、高い英語力を求められることはほぼありません。
身振り手振りと簡単な英単語で「気持ち」を伝えることができれば大丈夫!
ネイティブの講師や子どもたちと一緒に歌ったり踊ったりと、英語を楽しめる人が歓迎されます。
プリスクールの場合
英語力 日常会話レベルネイティブの講師のサポートや、講師と園児・保護者との橋渡しを任されることもあるため、意思の疎通ができる程度の英語力が求められます。
はじめは簡単なやりとりしかできなくても、英語と接する機会が多いため、働きながらメキメキと英語力を上げていくことができるでしょう。
留学経験などで採用が有利になる職場もありますが、まずは積極的に英語でコミュニケーションをとる姿勢が評価される傾向にあります。
インターナショナルスクールの場合
英語力 日常会話~ネイティブレベル英語しか話せない講師や子ども・保護者と円滑にやり取りするために、ネイティブレベルの英語力が求められます。
一方で、子どもが好きで、保育に対して熱意があれば、経験や資格を問わないという施設も少なくないとか。
高度な英会話はできなくとも、日常生活や保育に必要な語彙力を身につけようと努力する人は、好意的に迎えられるでしょう。
いかがでしたか?
保育士が英語を活かして働くために、より大切なのは、英語を楽しむ気持ちや積極性、保育に対する熱意だということにお気づきでしょうか。
現状、英語力にそれほど自信がなくとも、やる気次第で、希望の職場で働ける可能性は十分にあると言えるでしょう。
ご自分の英語力がどのくらいか気になる方は、下記の英検とTOEICのレベル比較表を参考にしてみてください。
- 英検/TOEICスコア比較表
英検 | TOEIC | レベル |
---|---|---|
1級 | 945点 以上 |
流ちょうな会話と 高度な内容の長文 作成や理解ができる |
準1級 | 785点 以上 |
日常・ビジネスの 場で会話と複雑な 文章作成や理解が できる |
2級 | 550点 以上 |
日常会話と簡単な 文章作成ができる |
準2級 | 225点 以上 |
簡単な日常会話と 文章が理解できる |
3~5級 | 120点 以上 |
簡単な単語や フレーズを使い 最低限の意思 疎通ができる |
求人に「TOEIC●●点以上」などの条件を掲げている職場もありますが、スコアは必ずしも重視されるわけではありません。
人柄や保育経験、熱意を見て採用される場合もありますので、採用条件にご自分のスコアが満たないなどの場合も、あきらめずに問い合わせてみましょう。
就職・転職に役立つ「幼保英検」とは
それが「幼保英検」。
2011年からスタートした検定で、保育士として英語を活かして働きたい方におすすめです。
では、幼保英検の概要をご案内しましょう。
幼保英検は「英語ができる保育士」の証明
幼保英検の正式名称は「幼児教育・保育英語検定」。国際化の波に対応できる保育士を育てることを目標とした、民間の検定試験です。保育士を目指す方の大学や短大・専門学校でも取得が推奨されています。
幼保英検では、日本語で「寝る」を「ねんね」と言うように、難しい言い回しではなく、幼児にもわかりやすい英語を使いこなせるかが問われます。
幼保英検は、
- 英語での保育に役立つ赤ちゃん・幼児言葉を学べる
- 合格すると「幼保英語士資格証」の証書が発行される
という、他の英語検定にはない、保育士に嬉しい特徴があります。
幼保英検の試験勉強では、英語教育を行う保育の現場ですぐに役立つ英語力を養えます。
合格すれば、英検やTOEIC同様、あなたの英語力の証明になりますので、履歴書に書けば求職の際の有効なアピールポイントとなるでしょう。
幼保英検のレベルと受験要項
それでは、幼保英検のレベルと受験要項をお伝えします。幼保英検のレベルは5段階あり、英語力の目安は以下の通りです。
【専門レベル】 高度なコミュニケーション能力、文章作成能力があり、園の中核的な役割を担える |
|
【実務レベル】 円滑なコミュニケーションおよび園活動に必要な文章作成、 下位資格者への指示ができる |
|
【補助レベル】 園児・保護者とのコミュニケーションおよび簡単な文章作成、 英語のみの保育の補助ができる |
|
【基礎レベル】 基礎の文法を理解し、定型文を用いて園児・保護者とコミュニケーションができる |
|
【初級レベル】 簡単な定型文を用いて、園児とコミュニケーションができる |
試験は、マークシート方式の筆記試験で、3級からはリスニング試験があり、準1級・1級は面接での2次試験があります。
幼保英検の受験要項は以下になります。
受験資格 | なし |
願書受付 | 2月中旬~6月下旬 7月下旬~10月下旬 11月中旬~1月下旬 |
試験日程 | 7月中旬・11月中旬・2月中旬 |
オンライン受験も可能です。申し込み手続きや受験料については、幼児教育・保育英語検定協会のホームページで最新の情報をご確認ください。
幼保英検は年に3回実施されており、現役の保育士さんも、働きながら勉強して、ご自分の都合のよいタイミングで受験することができます。
保育士が合格すると、「幼保英語士資格証」が発行されます。
保育経験・保育士資格、そして幼保英検の3つを備えた保育士は、どの職場でも歓迎されるでしょうし、給料や待遇の優遇も期待できます。
先輩保育士に聞く!幼保英検の受験対策
幼保英検の合格ラインは、7割程度の正答率と言われています。けれど、ビジネス英語や学校で学習する英語と異なり、幼児や赤ちゃん向けの単語や言い回しがあるため、勝手が違って難しいと感じることもあるようです。
では、幼保英検に合格するためには、どんな対策をしたらよいのでしょう。
試験をクリアした先輩保育士に話を聞いてみました。
【幼保英検ワンポイント対策】
- 遊具の名称や子どもの病名など、普段使わない単語や言い回しが多いので、最初はレベルを落としての受験がおすすめ。英検は2級を持っていますが、幼保英検は基礎の3級を受験し、無事に合格して自信がつきました。(24歳 女性)
- 2級を受験しました。テキストをやりこんでいたので、筆記問題は解けましたが、リスニングが長文なので、思ったより難しい!テキストに付属のCDを聞きこんで耳を慣らしておくのが大切です。(28歳 男性)
- 準1級の2次試験、ネイティブの講師との面接では、「子どもが●●のときはどうする?」など、質問される場合があるので、落ち着いて対応ができるよう、普段の保育の状況を思い描いて受け答えの練習をしました。(32歳 女性)
幼保英検の対策としては「意外と難しいが、テキストをしっかりやっていれば大丈夫」という声がよく聞かれます。
テキストの内容を頭に入れたうえで、日ごろ日本語で保育をしている時の会話や状況を英語に置き換えてシミュレーションしてみてもいいですね。
幼保英検のテキストやワークブックは、大手書店やネットで購入できます。
テキストは、保育業務に必要な英語を楽しく勉強できるよう工夫されており、現役の保育士やこれから保育士を目指す方にも、親しみやすい内容になっているようです。
幼保英検では、保育に特化した英語を学べるのね。面白そう!
英語で保育をする際の雰囲気をつかめるし、証書があれば評価も高まるだろうし、保育士として、勉強していて損はないわね。
幼保検定を持っていればお給料が上がるかも…?
そういえば、英語ができる保育士のお給料はどのくらいかしら。
じゃあ、次は、英語教育を行っている施設の求人や給料を見てみましょう。
英語教育を行う保育施設の求人と給料
英語教育を行う保育施設の求人募集で、よく目につくのは、プリスクールではないでしょうか。「バイリンガル幼稚園」や「インターナショナルプリスクール」などの名称の施設も、多くがプリスクールです。
プリスクールは人気の保育施設で、施設数が急増しており、英語のできる保育士の求人もたくさんあります。
では、職場の給料はどのくらいでしょう。
例として、厚生労働大臣認可の保育士就職支援センター「ほいく畑」の求人をご覧ください。
- 東京都 バイリンガル幼稚園
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 8:30~17:30 |
勤務日数 | 週5(シフト制) |
英語力 | 不問 |
給与 | 19万円~ |
- 大阪府 プリスクール(企業内保育)
雇用形態 | 契約社員 |
勤務時間 | 9:30~17:30 |
勤務日数 | 週3~(応相談) |
英語力 | 不問 |
給与 | 17万~25万円 |
職場にもよりますが、月収は20万円前後のところが多いようです。
保育士の平均月収は約22万円なので、現状では英語ができても、すぐに給料に反映されるわけではなさそうです。
ただ、先にお伝えした通り、プリスクールの施設数は増えており、全国展開しているような運営母体では、産前産後・育児休暇制度が整っていたり、住宅手当や退職金制度など、手厚い福利厚生が期待できます。
英語ができる保育士として経験を積めば、昇給につながったり、給料の高い職場に転職できる可能性もあります。
そうなんだ~お給料は普通の保育士と変わらないことが多いのね。
そうね。でも、たとえばプリスクールの場合だと、終業が15時だったり、少人数制でじっくり子どもと向き合えたりと、働きやすい環境のところもあるのよ。
なるほど!英語ができると、職場の選択肢が増える分、好条件で働ける確率が上がるのね。
そういうこと!求人はたくさんあるから、募集要項をよく見て、自分の条件に合う職場を探すことが大切よ。
求人・転職サイトでは、英語保育を行う施設の求人募集がたくさんありますが、施設の名称が様々なため、運営状況や保育内容がわかりづらいことも。
そんな時は、厚生労働大臣認可の就職支援センター「ほいく畑」にご相談ください。
「ほいく畑」なら、必要な英語力、給料や勤務時間、残業の有無、職場の雰囲気など、自分では細かく確認しづらい内容も、専任のコーディネーターがあなたに代わって情報収集。
非公開求人を含むすべての求人の中から、あなたの希望に沿った職場をご紹介し、就業後まで責任をもってフォローします。
保育士として英語を活かして働きたい方や、派遣やパートで様子を見たいという方、まずは話だけ聞いてみたいという方も、身近な相談窓口としてぜひご利用ください。
保育園での英語教育の取り組みについて解説
保育士が英語を活かして働くにあたり、英語教育の内容や、幼児期からの英語教育が子どもたちにどんな影響を与えるかも知っておきたいですよね。そこで、カリキュラムの一例や英語教育のメリット・デメリットをお伝えします。
保育園の英語カリキュラム
英語教育の取り組みは保育施設により様々ですが、保育園の場合、週に1回程度の割合でネイティブの講師を招いて英語レッスンを行うことが多いようです。代表的なカリキュラムを年齢別にまとめました。
【0~1歳】
言葉を覚えはじめる時期の子どもには、カラフルな英語の絵本を見せたり、英語の歌を聞かせてあげたりと、英語が自然に身につく環境をつくります。
【2~3歳】
英語の歌を歌ったり踊ったりと、体を使って英語に親しませます。
絵本や手遊びなどで簡単な英単語や挨拶の仕方を教えます。
【4~5歳】
カードを使ってアルファベットや英単語を教えます。
テキストやワークブックを使っての書き取りの練習もはじまります。
ネイティブの講師との楽しいやりとりで、英会話への抵抗をなくします。
この他、ハロウィンやクリスマスなど、行事の際はネイティブの講師も交えてお祝いし、海外の文化を身近に感じることで、国際性やコミュニケーション能力を養います。
幼児期からの英語教育のメリット・デメリット
次に、保護者から人気の高い英語教育は、子どもたちにはどのようなメリット・デメリットがあるのか、考えてみましょう。
- 英語への抵抗がなくなる
- 遊びの中で自然に英語を習得できる
- 正しい英語を聞き取る能力が養われ、発音がよくなる
- 日本語の習得が遅れることも
- 2つの言語が混ざって混乱する
- 卒園後に英語力が低下する可能性がある
幼児期の英語教育には、「早すぎると日本語も英語も中途半端になる」「卒園後に使わないと忘れるから意味がない」という声もあります。
ただ、言語の習得には「臨界期」があって、「時期を逃すと習得が困難になるので、英語教育は早いほどよい」という考え方もあり、実際、子どもが英語を覚えるスピードや発音のよさは、目を見張るものがあります。
保育園での英語教育のメリットを伸ばし、デメリットをどう埋めるかが、英語ができる保育士の課題とも言えそうです。
国際化社会における「英語ができる保育士」の役割とは
幼児の英語教育を行う現場での保育は、ネイティブの講師だけでは成り立ちません。保育の専門知識を持ち、子どもたちの健やかな成長をサポートできる保育士の存在が不可欠です。
英語ができる保育士の役割は、英語を通して多様な文化や考え方に親しむ子どもたちに、ネイティブの講師だけでは通じない部分を補いつつ、日本人らしさを伝えていくことにあると言えます。
国際化社会に羽ばたく子どもたちとともに、自分自身も大きくスキルアップできるチャンスです!
現役の保育士さんも、これから保育士を目指す方も、保育の仕事に英語を活かすことを考えてみませんか?
- 英語ができる保育士のニーズが急増!
- 英語力を活かせば、活躍の場が広がる
- 国際化社会に向け、保育経験+英語力でスキルアップ!
保育士の就職・転職をサポートする「ほいく畑」が、保育のお仕事や業界に関する情報をお届けする、お役立ちコラムです。
ほいく畑では、あなた専任のコーディネーターが、今回お届けした情報など専門的な立場からお仕事探しのサポートを行います。
厚生労働大臣認可の就職支援センターなので、利用は無料です。
「お仕事に関する不安や、悩みを聞いてほしい」という相談だけでもOKですので、まずは気軽にご連絡ください!
保育士に英語が必要な理由がよくわかったわ!ありがとうほいくろにゃん!
英語ができる保育士はまだ少ないから、ほい子も、今から英語を学べば、職場で評価が上がるかもしれないわ。頑張って!
OK!I can do it(任せて)!
おやつのドーナツ食べてからね。
どうせならDo it right away(すぐにやる)べきよね…もぐもぐ…う~んyummy!
本コラムは、「ほいく畑」を運営する株式会社ニッソーネットが、専門家の監修のもと執筆しています。
■監修者
川村 直弘
( かわむら なおひろ )
みんな、保育士と英語についてわかったかしら?
もっと詳しく知りたいという人のために、保育士と英語についての豆知識をお届けするわ。ぜひ参考にしてみてね!
欧州のバイリンガル事情
日本では、保育園や幼稚園で行われる幼児の英語教育が特別視されることもありますが、海外では、早期の外国語教育は珍しいことではありません。以下のグラフをご覧ください。
- 欧州のバイリンガルの比率
- グラフは「英語の早期教育はすべきなのか?/GLOBE+」を参考に当社が作成
グラフから、欧州では人口の54%がバイリンガルであることがわかります。
バイリンガルが多い理由として、
- 欧州各国の言語のルーツが同じで覚えやすい
- 地続きで近接する国の文化・言語に触れやすい
これらに加え、多くの国で
- 早期からの外国語教育に取り組んでいる
ことが上げられます。
例えば、人口の94%がバイリンガルのオランダでは、5歳の義務教育開始と同時に英語教育がはじまります。
最初は文法よりも耳から入る情報に重点を置き、流行の音楽やドラマ、アニメなども教材に取り入れて、生活の中に英語が自然に根付くよう工夫されているとか。
オランダにおけるバイリンガルの多さは、「英語が日常にあるのが当たり前」という教育方針が功を奏しているのでしょう。
歌やダンス、ゲームなどを楽しみながら英語に親しむ、日本の保育園の英語教育に通じるものがありますね。
欧州だけではなく、アジア諸国など世界各国が、早期からの英語を主とした外国語教育に取り組んでいます。
グローバル化が進む中で、日本における幼児期からの英語教育は決して特別なことではないと言えるでしょう。
母国語以外の言語を学ぶのに「早すぎる」ということはありません。
子どもたちが最初に出会う英語教育に携わる存在として、英語ができる保育士は今後ますます求められる存在となっていくでしょう。
保育で使える英語文例
英語教育を行う保育園で働く場合、それほど高い英語力は必要ないと言われていますが、保育の現場ならではの言い回しがあります。よく使われるフレーズをご紹介しましょう。What's the matter with you?
「どうしたの?」
Please sit down.
「席について」
Look at me, please.
「こっちを見て」
I'll kiss it better.
「痛いの痛いのとんでけ~」
Don't run in the hallway.
「廊下を走らないで」
No worries!
「大丈夫!」
どれも子供向けの簡単な英語ですが、ビジネスの場や大人同士の会話では使われることが少ないカジュアルな言い回しです。
他にも、遊具やおもちゃの名前、擬音の表現など、保育の現場でよく使う単語や表現がたくさんありますので、語彙力を高めて、英語ができる保育士としてのレベルアップを図りましょう。
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